自衛隊の平均年齢を階級ごとに解説｜周りと比べ昇進が早いか遅いかわかる

今回の記事では、分かりにくい階級と年齢の関係をお伝えします。

本記事の内容

自衛隊は階級が高い人には、『階級を敬い敬語で話さなければいけない』と規則で決められているくらいの階級社会です。

自分の家族や知り合いが周りに比べて階級が高いのか、低いのか・・ちょっと気になるところなので、その辺も解説していきましょう。

自衛隊の階級ごとの平均年齢を紹介

まず、言っておきます、平均年齢って書いてますが、今回お伝えするのは、年齢の中央値をお伝えします。真ん中くらいの人の年齢です。この方が平均的な隊員の年齢をお伝えする事ができます。

その後に細かく階級と年齢の関係をお伝えしていきます。

士の階級にいる隊員の平均年齢

曹（下士官）の階級にいる隊員の平均年齢

幹部の階級にいる隊員の平均年齢（防大、一般幹候のみ）

今回の幹部の年齢はBとI。防大と一般幹部候補生の年齢を見ていきます。

自衛隊の階級は年齢で決まるわけではない

結論：自衛隊の階級は年齢で決まるわけではない、昇任は成績と年数でほぼ決まる

各階級の年齢の中央値をお伝えしましたが、自衛隊の階級は年齢についてくるわけではなく、入隊して何年か？、若しくは今の階級になって何年経ったか？が大切です。

高校して、入隊する人もいれば現在は一般曹候補生では３３歳でも入隊ができます。

年齢が高いとか、大学を出ているかは階級にはまったく関係ありません。

自衛隊に入隊すれば同じ試験で入隊するなら若い隊員の方が最終的に高い階級になりやすいです。

自衛隊に入隊したいなら、高校卒業して入隊した方がいいですし、大学卒業するなら、一般幹部候補生に合格できるくらいの学力はあった方がいい。

それでも、いわゆるＭＡＲＣＨレベルの普通の人ではなかなか一般幹部候補生の試験に合格するのは難しいと思います。

４年大学出て一般曹候補生で入っても高卒と横並びでスタートです。でも、給料は号俸大きいので少しだけ給料高いです。

士の階級の平均年齢についての解説

結論：陸士の昇任は期間が決まっているので、士長までは全員同じです。

成績１番でも、成績最下位でも階級に差はつかないので、同期の中で階級に差はつきません、ですが、自衛官候補生と一般曹候補生は士長になるのに１年間の差が出ます。

高卒で一般曹候補生に入隊した隊員は２０歳で士長になりますが、大卒の人は２４歳で士長、２８歳で入隊した人は３０歳で士長になります。

高卒ではないいわゆる年喰いの人が民間では働くところがなくなってしまったために入隊してくるので、士の平均年齢がとても高くなっているのが現状です。

自衛隊に入隊するなら、幹部になる以外は高卒で直ぐに入隊する、これが一番のおすすめです。

そっちの方がずっと金銭的に優遇されます。

曹の階級の年齢中央値の解説

同じ３曹でも生徒は１９歳で３曹になりますし、３０歳で入隊した隊員が５年で３曹になれば３５歳で３曹。結構年齢の幅は大きくなります。

３曹の中で一番人数が多いのは一般曹候補生で、高卒で１８歳の入隊が一番多く、大卒は２割くらい。５年くらいで３曹になる人が一番多くなります。なので３曹になる年齢の中央値は２４歳くらい。

その後、１２年くらいで８割近くが２曹に昇任。

賞罰なくても最後尾は２曹まで１４年近くになっているのが現状です。

幹部の年齢中央値

４年大卒や防衛大学生の年齢中央値を今回は出しました。

ＣＧＳやＦＯＣに受からないと、そもそも２佐くらいまでしか昇任しません。年齢がきても昇任はしない、昇任したかったら試験に合格してください、が幹部の昇任事情です。

幹部になったら頑張ってＦＯＣくらいは合格しましょう。無印幹部は一番自殺の多いところですので、けっこうきついです。

自衛隊の階級ごとの平均年齢についてのまとめ

今回の記事で、各階級ごとの平均年齢についてまとめてみました、中央値ですが。

基本的に早く階級を上げるには試験に早く合格する、過程教育でいい成績をとる。この方法しか早くあげる方法はありません。

曹の中で早く階級上がっても、そんなに給料は変わらないので、曹でいる限りは早く階級上がっても給料はそんなに変わりありません。

手当をたくさんもらえるような勤務地の方がよっぽど、給料は増えるので参考にしてください。