自衛隊

自衛官は転勤が多いって聞くけど誤解してはいけない本当の話

2020年5月15日

自衛隊で仕事すると転勤が多いって聞くけど、転勤あまりは好きじゃないな・・

いったいどのくらいの頻度で転勤になるんだろう?

 

こういった疑問やお悩みの方は今回の記事をご覧になれば、解説する事ができます。15歳から24年間勤務しました私が自衛隊の転勤についてお話しさせていただきます。

また転勤の多い方の為にお得に引っ越しができる方法もお伝えします。

手当もつきますので上手く引っ越しを繰り返せば引っ越し金持ちにもなる事ができます。

 

自衛官は転勤が多いって聞くけど本当はどうなの?

自衛隊の転勤と言えば人事異動の事ですが、今回は皆さんが理解しやすいように、異動とは言わずに

確かに自衛官は転勤が多いっていう話を聞くことが多いですが、噂レベルと言うかよくわからないという情報が多くあるようですので、ここではっきり言っておきます。

結論から言うと、多い人は多いし、少ない人は少ないんです

 

な、なんだそれ・・と思われるかもしれませんが、もちろんこれで終わりではありません。

転勤の多さは階級でほぼ決まると思っていただいて間違いありません。

 

もう少し詳しく説明しましょう。

転属の頻度

  • 幹部はとても多い
  • 曹は少ない
  • 士はほぼない

自衛官の転勤の頻度はもうこれが全てです、もっとわかりやすいように、それぞれを詳しくしていきたいと思います。

幹部の転勤はとても多い

自衛官の転勤が多いイメージは彼ら幹部だけで作っています。

 

では、そもそも幹部とは何ぞや?と言う人の為に・・

幹部とは階級が3尉以上の自衛官です。准尉も正しくは幹部ですが転勤に関しては多くはなりませんので、今回は省きます。

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3尉以上ですので、2尉、1尉、3佐、2佐、1佐、将補、将を含みます。この階級にある人は転勤が本当に多いです。

 

ここで自衛官幹部の特徴を説明しておきましょう

幹部の特徴

  • 同じ役職は2年で交代
  • 転勤は全国規模
  • 転勤先は内示が出るまで分からない

幹部は部隊にしろ機関にしろ勤務する場合は同じ役職には2年ぐらいで交代します。長くても4年も同じ役職にいればもう交代です。その時には同じ部隊の別の役職に就く場合もありますが、全く別の駐屯地に転勤する事もあります。

幹部は転勤先の希望をだしてはいますが、その希望が実際の転勤に反映されることはほとんどありません。部隊や組織の都合を優先して転属先をきめます。

ですので、防衛大学校や一般幹部候補生から入隊した隊員であれば、定年までに10回以上転勤するのはいたって普通です。

これが自衛官は転勤が多いって言われている話のすべてです。決して本当は転勤が少ないなどと言う話ではありません。

 

曹の転勤はとっても少ない

幹部に比べて下士官である曹の異動はまったくの別物です。

曹の特徴

  • 何年も部隊で勤務する時もある
  • 希望の部隊に転勤できるように話はすすめる
  • 内示が出る前に転勤の話はだいたいわかる

同じ役職に何十年も勤務する事は稀ですが、基本的に同じ部隊の中で役職が変わっていく事が多いです。

幹部との異動の違い本人の希望にそって転勤の話は勧められるという事です。本人の希望が全通るというわけではありません。希望の部隊に転勤の話を持ち掛けてみるという事です。

希望している部隊に人員のあきがあればスムーズに転勤の話が決まることも有るでしょうし、もちろん部隊の都合でなかなか希望の駐屯地に転勤できないことも有ります。

最近は曹も方面をまたぐ異動をしなければ、階級が昇級しないなどと、おどして希望の転勤先を全隊員に出させましたが、正直言ってその予算は全くありません。

希望を出しても実際に転勤している隊員はごくわずかです。

私は19歳で富士学校で部隊勤務を始めて、それ以降ずっと富士学校で勤務をしました。

 

士の転勤はほぼない

士の階級にある隊員は、転勤はほぼありません。何か特殊な事情があれば転勤もあるでしょうが、任期制の隊員であれば2任期満了の期間部隊配属後は同じ部隊での勤務になります。

特殊な事情がない限りは士の転勤はほぼありません。

自衛官は転勤したくない時断れるの?

転勤の話が来たんだけど、断ることはできるのかな?
  • 幹部はできない
  • 曹ならできる
  • 士はそもそもそんな話は来ない

 

幹部であれば、転勤に際して個人の意見が反映されることはほとんどありません。内々でどこの駐屯地になりそうだよと言う話があっても、自分の意見で話を変えるのは難しいでしょう、もちろん人が決める事ですので、大きなコネクションがあれば話は変わります。

内示が出た後で転勤を拒否する事は、命令違反となります。処分覚悟で抵抗する事になります。

 

ですが、曹の転勤の時には最新の注意を払って話を進めていきます。例え希望を出していた駐屯地に転勤が決まりそうな時でも、何度も本人に確認を取ります。曹が転勤をしたくないと思ってごねられるととっても困るので、内示が出るまでに何度も面談を行います。

そういう点では曹の転勤は内示が出る前に断る事も可能と言えます。

 

自衛隊の転勤はお金がかかるから大変では?

自衛隊で働く幹部は自衛隊生活で10回以上の転勤を行います。数年に1回転勤を繰り返すことになりますので、金銭的に大変なイメージもありますが、大丈夫でしょうか?

この質問にはもちろん大丈夫です、とお答えします。

転勤の際には赴任旅費といって一定のお金が支給されます。掛かった費用の全てを払ってくれるわけではありませんので、引っ越し業者で安いプランを上手に使えばとんとんぐらいの費用で済ますことができます。

更に、転勤の場合には広域移動手当を支給されることが多いので、毎月の給料は増える事になります。もちろん移動前に支給を受けていれば、そこから2重に増えるという事はありません。

転勤の多い幹部は、俸給の高さだけではなく、手当も多く支給されることが多いので我慢するほかありません。

単身赴任手当の支給額はとても高いので、場合によっては単身赴任という考えもありです。

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